【雑誌健に連載中】2月号は、「適切な収納場所を選ぶには?」

今月号も引き続きお悩み解決です。

 

前号・前々号で溜まり過ぎた掲示物や教材の整理収納を進められたD先生ですが、整理した教材をいったん衣類コーナーに収納されました。

 

 そこで、私からこんな質問をしてみました。

 

私「教材の下に衣類の引き出しがありますが、取り出しにくくはないですか?

 

他に適切な収納場所はありませんか?」

 

A. 収納に理由があると使いやすくなります

 

前号・前々号では、「掲示物・教材の整理収納」のお悩みを解決しました。

 

【ビフォー】教材が溜まっている。 


上の写真(右)

【アフター】整理をしてチャック付きポリ袋に入れました。

教材の収納スペースの全体写真です。

 

収納する量は少なくなり、収納する袋を透明にすることで、中身が分かりやすくなりました。

 

ただ、収納している場所が、衣類コーナーだったのです。

 

教材の上の段のカーテンの中には、制服がかかっています。

 

そして、教材の横の引き出しには、体操服が収めてあります。

 

さらに、教材の下の引き出しには、下着や靴下が入っています。

 

教材の周りは、全て衣類なので、違和感があります。

見た時に、「なぜここに教材があるのだろうか?」という気がしました。

もともとこの場所に置いてあったから、ということでそのままにしていたのか?

はたまた、この場所が空いていたから、教材を置いたのか?

 

それは分かりませんが、教材の場所がここでなくてもいいと思いました。

しかも教材がこの場所にあるせいで、下の段の衣類もしゃがまないといけません。

取ったり、戻したりするのに、不便な感じがします。

 

試しに、D先生に尋ねてみました。

 

私「下着や靴下を一番下の段に収納されていますが、取り出しにくくありませんか?」

 

D先生「はい、しゃがまないといけないので、とても不便でした。」

 

私「それなら、収納場所についても考えていきましょう。教材は、別の場所に移動させるといいですね。」

移動させると、衣類だけが残ります。衣類は、衣類の適正量を考えて整理しましょう。」

 

と提案し、教材の移動していただきました。

 

そして、衣類は、整理収納の手順に沿って保健室に必要な量に減らしていただきました。

 

その後、取り出しやすく引き出しに収めると、引き出し8つ分の衣類が4つ分に減ったのです!

 

そして、ケースが半分に減ったので収納場所を上段に移動させることも可能となりました。

 

さらに、ケースの全面には、中身がわかるラベリングの他にケースに元々貼ってあった商品のシールがそのまま残っていました。

それはない方がラベルを認識しやすいため、剥がしていただきました。

 

それでは、衣類コーナーのビフォーアフターです。

 

【ビフォー】写真下                    


写真上

【アフター】

D先生のご感想

 LINEを通じてのアドバイスでここまで変化し、使いやすいスペースになりました。

後日いただいた感想です。

 

「保健室がとても広いため、相談前は動線が定まっていなかったように思います。例えば、着替えをするにも、制服の場所、下着の場所、タオルの場所がバラバラで不便でした。

 最初は、掲示物と保健教材の収納について相談をしていたのですが、最終的には着替えコーナーなど関連したいろいろな場所の整理収納ができました。

ていねいに進めていただき、悩みがスッキリ解決しました。ありがとうございました。」

 

わたしから一言

こちらこそ、ご相談をいただきありがとうございました。

掲示物・教材の整理収納でお困りでしたが、一部分だけを整理収納するのは難しいものがあります。

使いやすい保健室のためには、保健室全体を見て進めることが大切なのです。

 

これからは、保健室全体を見て空間を分けてみてくださいね。