整理収納アドバイザーの資格を持ち、
長年小学校の養護教諭をしていた経験から
専門雑誌「健」に「保健室の整理収納」について連載中です。
3月号は、
Lesson 10「使わないから手放せる」です。
保健の先生は、ひとつの学校でずっと働き続け
るわけではなく、
数年ごとに異動があります。
異動したばかりの4月当初から新学期の
慌ただしさの中で、定期健康診断が始まり、
日々の忙しさに流されてあっという間に夏休みになります。
それはもう、保健室を整理収納したい!
と思っても優先順位から後回しになったまま日々が
過ぎてしまいがちです。
そんな状態で一年が終わる頃には、
異動当初の使いにくさや違和感が無くなり、
体がその不便になれてしまっている状態になり
そのままで過ごすことになりがちです。
すると、いつまでたっても
「自分の保健室」という感覚になれないのです。
今回は、そんな気持ちをもちながら
日々の執務をこなしている方からのご質問です。
自分の保健室にするには、どうすればいい?
まずは、保健室の中にある物を全て把握することが大切です!
「どこに」「何が」「どれぐらいあるのか」
が分かる、ということです。
ところが、保健室にはけっこう大きな収納庫や
高い場所に作りつけの収納庫があったりします笑
例えばこんな収納庫です
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=464x1024:format=jpg/path/s5815961e5224f92d/image/if1d93fb6cf6f63b3/version/1584712376/image.jpg)
中身を確認しようにも、全部出すのはスペースも時間も必要です。
だから、そのままになってしまう^^;
「使う物」と「使わない物」に分けましょう
でもある時、覚悟を決めて全部出してみましょう!
大型収納庫の中からは、特に伝統のある学校や
養護教諭が短いサイクルで交代する学校は
いろんな物が入っています。
例えば、ひな人形とか、大量の延長コードとか、保健教材のVHSビデオとか・・・。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=465x1024:format=jpg/path/s5815961e5224f92d/image/ic785b1e84d3bde59/version/1584710907/image.jpg)
「何でこんなものかが入っているの?」と不思議ですが、
使わなくても手放すタイミングや勇気がなかったんでしょうねえ。
「使わないから手放せる物」をどうする?
手放すには、いろいろな方法があります。
わかりやすいのは、
「他の人や場所で使う」=再使用するです。
養護教諭は使わない、保健室では使わない、
だけど、他の職員や子ども、別の場所で使え
そうなら使う、ということです。
「物は使われてこそ活かされる」ですからね!
あとは、どこかに「寄付する」もできます。
そして、最終的手段は、「捨てる」です。
ご家庭なら「売る」という方法ありますね^^
学校現場にある物は、市民や県民の皆様からの
税金で購入しているので、すぐに捨てたりは
心理的にできません。
ですから、なるべく他の人や場所で使ってもら
える方法を考えましょう。
それより、そもそもしっかりと使う必要な物
のみを購入する、ということが大切ですが。
そして、中には前任や前々任の養護教諭が
作った保健教材や私物が残っていることが
あります。
本当に、対処に困りますよねえ。
しかし、今の保健室の管理者である今の
養護教諭がどうするかを決めたらいいのです。
使わないならば、物の価値としてはかなり
低くなっているので、手放す方向に考えましょうね。
「使わないから手放せる」物の対処方法に
ついては、他にも詳しく掲載しています。
詳細は、健3月号をお手にとって見てください。
お申し込みは⇒こちらをご覧ください。
年度末を迎えていますので、養護教諭の皆様、ぜひ保健室の整理する時の参考にしてくださいね♪